健気なアスペルガー夫
アスペルガー夫は、
自閉の世界で70年も生きてきて、
困ったこともなく、
それが当たり前の世界として
生きてきた人なので
私に対してしてきた
身勝手な
冷酷な
言動の数々は
当時は全く悪気なく行ってきたようです。
しかし
カウンセリングを受け
だんだんに
申し訳ないと思うそうです。
思うそうです、
というのは
そう思う時もあるけど
申し訳ない気持ちをすっかり忘れていることが多いのです。
そんなアスペルガー夫が
一年ほど前
とても殊勝なようすで私に
「本当に申し訳なかったと思っている。
どうしたら償えるか考えても思いつかない。」
と言うので
私は
「だったら、独り暮らしをしっかりやって欲しい。決して鬱になったりしないで、私に心配をかけないように、健康的で充実した独り暮らしを続けてくれたら、償いと思う。」
と言いました。
アスペルガー夫は、
「わかりました。」
と、それから健気に頑張っています。
電話で聞く声や
ちょっとした話の中から、
健康的か、
充実しているか、
わかります。
別居を始めた頃は
アスペルガー夫は鬱になりかけていました。
カウンセリングの先生がついていたので、
何とか乗り越えましたが、
手間のかかる人です。
なので、
「鬱になったら駄目!一人でも充実して暮らすこと!」
とゲキを飛ばすのですが、
アスペルガー特有の素直さで
頑張っています。
しかし、
独り暮らしは健気に頑張っていますが、
報告、連絡、相談を必ず!
と言っているのに
すぐに忘れます。
その他も、
色々あります。