母の毒に気づいたのが50歳を過ぎてから。
50歳前後の頃、初めて母の狡さを見た事がきっかけで母とギクシャクし始めた。
母は、私の様子をうまく見定めて、無視や不機嫌を続けた。
さらに、父には私を悪者として話しをした為、父は私に、母に謝るようにと手紙をよこした。
それまで、母は、先生と呼ばれる仕事をしていたし、いかに自分が頭が良くて立派で人望があって、と話していたので、初めて大きく違和感を持ち、また、私は色々悩みました。
しばらくして、『毒になる親』という本に出会い、初めて、平気で子供を傷つける親がいることを知りました。
もちろん、世の中には、あまりに酷い境遇のため、子供の面倒をみれなかったり傷つける親がいることは知っていましたが、私の実家は父も母も妹も皆、世間的には人並みなので、その母が、子供を傷つけて平気とは全く想像出来ませんでした。
毒になる親を読んだ時、泣きました。
嗚咽して泣きました。
それ以前にも、母の言動に違和感、不信感を感じたことが何度もありましたが、今、考えると、その違和感、不信感にいつも蓋をしていました。
ただ、母の狡さを目の当たりにした事件は、蓋の出来ないほど私を傷つける狡さでした。
その時、もう、母に会うことはないだろう、と、妙に冷めた気持ちになったことが、はっきり思い出されます。
母が私のその気持ちに気づたようで、初めて私に土下座をしました。
床に頭をこすりつけ「また来てください」と、絞り出すように言いました。
私は弱い声で「また来るよ」と許すような言葉を言いましたが内心は、もう母には会わないだろうな、という気持ちでした。
しかし、その後、母からは予想外の揺さぶり攻撃が続きました。
続きは改めて後に。